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長頭症の治療の成功例

[2024.03.31]

Tさん女児 1カ月半で来院

長頭症のため月齢2か月よりヘルメット治療開始 

(このデータの公表にはご両親の同意と許可を得ております)

緑が治療前、灰色が治療後



6か月間の治療を経て前後比率(短頭率)は134.7%→127.3と改善しました。頭蓋骨が左右に成長しているのが分かります。

長頭症の治療でここまでうまくいったことはありません。これがTさんにインタビューをご依頼させていただいた理由です。

ヘルメット装着時間は6か月にわたり23時間以上と長時間装着してくれました。

ヘルメット治療室にてインタビュー

 

長頭症の治療は難しい

短頭症(絶壁)の多い日本人になかで長頭症のあかちゃんは多くありません。当院でも長頭症の治療は全体の1%以下と圧倒的に少ないです。短頭症や斜頭症の治療データは数多くあるために治療前からだいたいの治療効果の予測がつくのですが、長頭症の赤ちゃんの治療は正直なところ私でもいまだに治療効果の予測がつきません。

また、頭蓋骨矯正ヘルメットは主に後頭部の斜頭症を矯正するために設計されています。そのため短頭症の赤ちゃんであれば後頭部に頭蓋骨を成長させる空間を作ることによって斜頭症の矯正を同時に短頭症の治療をすることをできます。

一方、長頭症の治療では前後をヘルメットで抑えながら左右に成長を促すために短頭症とは治療戦略が全く異なります。この治療の過程は短頭症と比較にならないくらいに難しです。

これ以上前後に頭蓋骨が伸びることなく長頭症を悪化させないということがヘルメット治療の目的となります。

このような事実から、なかには長頭症の治療を行わない施設もあるようですが、当院ではこのような事実をご両親に正直に伝えたうえで、ご希望があれば長頭症の治療を行っています。

 

長頭症も治療開始時期と装着時間が重要

Tさんはお母様のおなかのなかにいるときからエコーで頭が長いと産婦人科の先生から指摘をされていたようです。生後1か月健診でも小児科の先生に長頭症を同様に指摘されましたが、自然のままでは治らないといわれたためにホームページで検索し当院を受診していただきました。

そのためにTさんは生後1か月半で当院を受診して相談することができ、生後2か月にはヘルメット治療を始めています。

私は改めて、治療開始時期が早ければ長頭症も改善する可能性があることに驚きました。

また、6か月に渡って1日平均23時間以上と長時間ヘルメットを装着してくれました。

まだ確固たるデータが出ていないので断言はできませんが、おそらく長頭症の治療も短頭症の治療と同様に治療開始時期と装着時間が治療効果に影響を及ぼしていると考えられます。

すなわち、長頭症の治療ではヘルメット治療開始時期が早ければ早いほど治療効果があり、またヘルメットを長い時間装着したほうが治療効果があるという、考えてみれば極めて当たりの考察です。

 

卒業記念写真

 

短頭症とのヘルメット装着の違い

短頭症では前述したとおり、後頭部に空間を作って頭蓋骨の成長を促すために後ろ側のヘルメットが持ち上がってずれてしまうことが多いです。

一方、長頭症ではむしろ後頭部側の頭にヘルメットがひっかるために前頭部側のヘルメットが持ち上がってしまうことが多いようです。

いままでに 長頭症の赤ちゃんにインタビューをしたことがなかったために、このような経験談は非常に勉強になりましたし、今後の長頭症の治療にこうした情報が役立つと考えます。

 

情報源はSNSよりもホームページ

赤ちゃんのお母様の世代はカフェやレストランなどはインスタグラムなどのSNSで情報を集めることが多いようですが、医療に分野に関してはSNSよりも医療施設のホームページを参照して信用していただくことが多いようです。

我々は以前からホームページやブログを充実せてておりましたが、このようはお話を聞くと改めてホームページ通じて医師としてきちんとした正確な情報を提供していきたいと思います。

 

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