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ヘルメット治療中の赤ちゃん、寝ている間の向き癖はどうする?

[2024.03.06]

頭蓋骨矯正ヘルメット治療を受けている赤ちゃんの親御さんからの質問として、寝ている間のヘルメットの装着について質問されることが多くあります。今回はヘルメット治療中の寝ている間のポイントを解説します。

 

ヘルメット治療中は向き癖を気にする必要がない

向き癖が頭の形に影響を及ぼす大きな要因となっています。これは頭の骨が柔らかい間は重力に従って、向き癖のある側面が重力の影響を受けて歪んてしまうからです。

寝ている間に急成長をする赤ちゃんにとって、睡眠中の向き癖は頭蓋骨の歪みに特に悪影響を及ぼします。

ヘルメット治療前は寝ている間でも赤ちゃんの向き癖を気にしなくてはなりません。向き癖をドーナッツ枕等や親御さんの手でその都度直さないといけないのは至難の業と考えます。ヘルメット治療以外のこうした方法で頭の形が改善する赤ちゃんもいるとはもちろん思いますが、当院を受診されている赤ちゃんは、いろいろな方法で向き癖を治そうとしても改善せずに頭の形が歪んでしまったことを悩んでいることが多いです。

ヘルメットの最大の利点は「向き癖を気にしなくていい」ということです。

 

ヘルメットを装着すると扁平した頭蓋骨の部分が向き癖で下になっても重力による圧がかからなくなるために影響を受けなくなります。

ヘルメットを始めるにあたって寝るときは絶対に装着して下さいと指導するのはこのためです。また向き癖はもう気にしないでいいですとも説明しています。親御さんにとって向き癖を気にする必要がなくなるので、治療前の精神的な負担が大きく減ります。

斜頸のような病気でなければ、大きくなっても向き癖のある人はあまりいません。とにかく頭蓋骨の柔らかい赤ちゃんの時の向き癖を乗り越えることが頭蓋骨矯正に重要です。

 

短頭症(絶壁)の赤ちゃんのヘルメットは前方に脱げやすい

日本人の赤ちゃんには短頭症(絶壁)が多いために、当院でヘルメットを治療する赤ちゃんも必然的に短頭症が多いです。

短頭症では後頭部の頭蓋骨の成長を促すように後頭部側にスポンジで空間を作ります。後頭部側に空間があると、仰向けに寝ているとヘルメットが睡眠中に前方にずれてしまうことが多いです。これは短頭症の治療をする上で高い確率で起こり得ます。

このような場合は親御さんに「寝ている間に脱げてしまったヘルメットを再度装着することが親御さんの仕事です」をお伝えしております。

ここがヘルメット治療の際に親御さんに一番頑張ってもらわなくてはならないことで、また親御さんにしかすることが出来ません。

時にスポンジの調整が赤ちゃんの頭の成長とともに合わなくなって脱げることもありますので、その際はスポンジを調整しています。

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