自然では絶対にできないパーフェクトな頭の形
Mさん男児 月齢2か月で来院
短頭(絶壁)と右後頭部斜頭のために月齢3か月よりヘルメット治療開始
(このデータの公表にはご両親の同意と許可を得ております)
緑が治療前、灰色が治療後
6か月間の治療を経て前後比率(短頭率)は101.5%→109.2%、後頭部左右対称率(扁平率)は83.6%→99.6%と改善いたしました。
耳の位置も改善しきれいに左右対称になりました。
後頭部左右対称率が99.6%というのは私は今までに見たことがありません。短頭症(絶壁)も見事に改善して、おそらく自然では絶対にできないパーフェクトな頭の形だと思います。
ヘルメット装着時間は6か月にわたり23時間以上と長時間装着してくれました。
ご両親の協力
インタビューでご両親が来ていただいたように、お母様だけでなくお父様も積極的にMさんのヘルメット治療に関わってくれました。6か月にわたり23時間上ヘルメットを装着できたのはその証です。短頭の治療であったので、後頭部にヘルメットの空間がありと前にずれやすくなりますが、夜間にMさんが寝ている間でもヘルメットがずれた際にはその都度ヘルメット装着をし直したそうです。ヘルメット治療にはご両親が協力することが欠かせません。
Mさんとご両親とインタビュー
治療前期で効果が大きい
治療開始から3ヵ月の前期で短頭率は101.5%→104.9%→106.6%、後頭部左右対称率(扁平率)は83.6%→89.5%→95.2%と改善いたしました。
ヘルメット治療の効果を規定する要因は治療開始時期とヘルメット装着時間の2つと非常にシンプルなものです。
Mさんは月齢2ヶ月と早い時期に来院され月齢3か月から治療を開始できたので、ヘルメット治療を開始するにはベストなタイミングだったと思います。
脳神経外科専門医による治療
ヘルメット治療は脳神経外科、形成外科、小児科の3科で行われており、各科によって特徴は異なります。
Mさんのご両親は、当院では脳神経外科専門医がヘルメット治療を担当していることに安心を感じて頂けたようです。
インタビューでこのような嬉しいご意見を聞くことが出来て、脳神経外科医冥利に尽きます。本当にありがとうございます。
我々脳神経外科医は脳の手術を行う際に必ず頭蓋骨を切って手術を行いますので、頭蓋骨の構造を熟知しております。
また、実際に赤ちゃんの脳神経外科手術を経験していく中で、赤ちゃんの頭蓋骨の柔らかさというものを自らの手で体験しており、これがヘルメット治療に大いに役に立ちます。
これらの点が脳神経外科専門医によるヘルメット治療のメリットと考えています。
Mさんご家族とジャパン・メディカル・カンパニー社のスタッフと記念写真