脳神経外科医がヘルメット治療を行うメリット
[2025.08.08]
頭蓋骨縫合早期癒合症の診断
ヘルメット治療の初診で一番重要なことは頭蓋骨縫合早期癒合症という頭の骨の病気がないことを確認することです。
そのためにレントゲンを撮影して頭の骨の縫合線を確認します。
頭蓋骨縫合早期癒合症と診断された場合はヘルメット治療ではなく手術になることがあります。
頭の形の治療法も変わってしまうために、頭蓋骨縫合早期癒合症を見落とすことはできません。
ヘルメット治療の研修会では必ずレントゲンを撮影して骨の病気は無いということを確認しましょうという指導があります。
様々な頭蓋骨縫合早期癒合症
脳神経外科医がヘルメット治療を行うメリット
我々脳神経外科医は専門医修得の際に必ず小児脳神経外科を勉強し、頭蓋骨縫合早期癒合症の患者さんの手術も経験します。
手術を通じて赤ちゃんの骨に実際に触れることで、乳児の頭蓋骨が大人と異なり、どれだけ柔らかいかを身をもって理解しています。
頭の打撲の赤ちゃんを診察するのは脳神経外科医なので、大泉門の触診やレントゲンの写真の読影など数多くの赤ちゃんの頭の骨の情報に常日頃から必然的に触れることになります。
また、脳神経外科の施設にはレントゲンがあるので頭蓋骨縫合早期癒合症をきちんと診断するという観点からも重要です。